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『そのうち客』への情報発信の支援事例

【相談:大手宿泊予約サイトに頼らずに自社集客で売り上げアップしたい】

競合が増えて売上が減った。

糸満市にある『やど有』は、素泊まり民宿で、5年前に開業した。以前は競合も少なく順調であったが、最近は民泊など競合が増えたため集客に悩んでいた。

集客の方法は大手旅行サイトの宿泊予約と提携をしていたが、他社サイトからの予約頼りでは、利益が上がらない。

オーナーの有本氏はブログやFacebookページを始めたが、思ったほどの効果もなく同拠点へ相談に訪れた。

相談事業者基本情報

●企 業 名   やど有
●業   種           素泊まり民宿
●所 在 地           糸満市
●資 本 金           個人事業
●創   業           2013年11月
●従 業 員           1人

内容:ブログやSNSで集客の入り口を増やす】

相談の内容は『ブログやSNSの情報発信の大切さは理解しているが、実際に何を書いて良いのか?』というものだった。

サイト診断の結果、オーナーの日記的な記事や、宿の予約を勧める『売り手目線』の記事が多く、宿を探している客が知りたい『買い手目線』の情報が皆無だった。

そこで、素泊まりの宿を利用したいターゲットの分析を行い、ターゲットが欲しい情報や、まだ沖縄旅行が決定していない『そのうち客』が興味を持ちそうなブログ記事の企画検討を行い、競合にはない『やど有』独自の魅力を発信した。

次にSNSを使った集客として、写真投稿がメインのインスタグラムを始めた。インスタグラムと他のSNSとの大きな違いは、インスタグラムのユーザーは文字情報よりも投稿されている画像を見て、直感的に欲しい情報を探している。やど有は外国人の利用も多いことから、外国人が興味を持ちそうな写真をアップして予約への導線を作った。

他にもFacebookページとは別に宿周辺の観光やグルメ情報をシェアする Facebookグループを設置して、見込み客の囲い込みを開始した。

また過去の宿泊者へリピートを促す為、ハガキでキャンペーの告知をしたり、SNSからの質問に答えるAIツールを導入し、ユーザーの質問にAIが判断して自動回答し、成約率を高める施策を実施した。

その結果、徐々にではあるが、アクセス数やSNSの登録数も増えてきてユーザーへの情報拡散の準備も整ってきた。

今後はWeb広告などを併用しながら宿の魅力を拡散し、さらなる集客と売上の向上を目指していく。

『やど有』の問合せは098-955-2964

 (県よろず支援拠点コーディネーター・畠山善行)

*この記事は2018年12月9日の沖縄タイム(日曜版)『よろず支援拠点 カルテ@沖縄』に掲載された記事からの転載です。

 

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