【相談:海外展開時の広報、宣伝について】
相談事業者基本情報
●企 業 名 株式会社IS.LAND(アイランド)
●業 種 商品企画・販売
●所 在 地 那覇市
●資 本 金 620万円
●創 業 2007年
●従 業 員 2人
【相談内容】県産商品を持って台湾の展示会に初参加する。海外展開を広く告知したいが、プレスリリースなどを出したことがない。どのようにすればよいか、教えてほしい。
【内容:新規性と実績を明確に】
アイランドは、代表取締役・島袋幹浩氏のユニークな発想を基に沖縄の資源を活用した商品開発・販売を手掛けている。今年7月、糸満沖の海洋深層水と宮古島産つばき油を使ったこだわりのせっけん「ピュアナイス」や、水産物の鮮度保持や化粧品原料として使える調合液「JAS液」などを持ってアジア最大の医療・ヘルスケア専門の展示会「バイオアジア台湾」に県内7社とともに初出展したが、その前に、初の海外展開について広報したいと相談に訪れた。
プレスリリースの基本知識を紹介した上で提案したのは3つ。まずリリース時期は、出展前ではなく出展後にすること。メディアに取り上げられるには、新規性・公共性などのほか、成果・実績が重要な要素となる。海外出展は自社にとっては新規であるが、ニュース性はやや乏しい。展示会で何件の商談があり、どれだけの成約につながったかといった実績は地域の資源活用や経済活性化にもつながるため、よりインパクトがあると判断した。
二つ目は、どのような商品に海外バイヤーが興味を持ったのか、特徴を明確にすること。海洋深層水を使用した鮮度保持液は県内漁協などでも使用実績がある。農業に使用すれば収量アップが期待できるなど、現地製薬会社が最も興味を持った話題商品であった。
三つ目は、現地での出展商談の写真を撮ってくること。海外の場合、県内のメディアが取材に行けないこともある。その場合でも自社から写真を提供することができれば、記事の説得力アップが期待できる。
同社は9月にも台湾での展示会に参加する予定だ。さらなる実績を積み、県内外で商品が広く知られることを期待したい。
問い合わせはアイランド、電話098(953)0988(県よろず支援拠点コーディネーター・山城あゆみ)
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