自家製ドレッシング 商品化の支援事例

sarada

【相談:製造方法と賞味期限の設定】

店で出している自家製のドレッシングの評判がよく、要望があれば厨房で瓶詰めにあいて店頭で販売している。商品化の声も多く、地元の素材を使って製品化したい。製造方法、賞味期限の設定など指導してほしい。

企業名     S社
業種      飲食業
所在地      離島
資本金   なし(個人事業)
創業     2010年
従業員      2人

手作りの良さを前面に

【回答:商品化について指導をしてほしい】

ホテルのレストランで働いていた経験を生かして5年前にサンドイッチの店を始めた。パンも自家製井出、店内でも食べることができるようにした。顧客のほとんどが近隣の個人客で、主婦から高校生まで幅広く利用してもらっている。卸販売に関しては製造が間に合わないのでやっていない。

サンドイッチやサラダなどに使っているパッションフルーツのドレッシングも自分で作っている。家でも使いたいという顧客が、譲ってほしいと言うので、瓶に小分けして売るようになった。殺菌もしっかりしているので品質管理・衛生面は問題ないと思う。容器もおしゃれにしたいと思い、透明な瓶に詰めているが、味は変わらないのに、1カ月で変色してしまう。
できれば地元で採れる素材、パイナップルやアセロラ、ドラゴンフルーツをシリーズ化した商品ラインアップにしたい。

そのために製造工程から賞味期限の設定、一括表示やラベル表示、ネーミング、キャッチコピー、素材の効果の歌い方など指導してくれる専門家を紹介してほしいという相談内容である。

現在販売している製品の原材料や添加物、製造工程、容器などを確認したところ、大きな問題点はないと思われたので、より品質を高めることと商品力を高めることや賞味期限の設定など、専門家の指導を入れることにした。
県商工会連合会のエキスパート派遣事業を活用、食品の専門家派遣を地元の商工会を通して依頼した。

専門家の指導で今の商品は改良されるが、ほかの素材を使う場合は素材によって添加物や製造工程が少し変わってくるものと思われる。継続的に指導相談も受けてもらいたい。

ターゲットも販路も問題はない。大きく販路を拡大しようとせず、ハンドメイドの良さを前面に出し、顔の見える顧客との関係を大事に、今の販売路線を進めていくことで着実に商品は売れていく。地域資源の活用と地産地消のものづくりの好事例である。

※この記事は2015年2月15日の沖縄タイムス(日曜版)『よろず支援拠点カルテ@沖縄』からの転載です。

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