CASE296 冷凍商品の取引先広げたい

相談事業者基本情報

●企　業　名　 ポティロン
●業　　　種　菓子製造業
●所　在　地  宜野湾市
●資　本　金　_
●創　　　業　2018年
●従　業　員　_

昨年7月、相談に来られた木谷寿男社長は県産素材でフローズンスィーツを作りたいと2018年に起業した。「沖縄フロマージュ」は大宜味産青切シークワーサーや宮古島産マンゴー「夏小紅」を使用し、土台のちんすこうの塩気がアクセントでとてもおいしいスイーツだと感じた。とはいえ知名度もなく、冷凍商品で扱いが難しいことを考えれば、やみくもに営業をしても取り扱ってもらえる販売先は見つからない。

　そこで「沖縄フロマージュ」という商品を知ってもらうことや付加価値を付けることが先決だと考えた。まず、宜野湾市商工会へ入会することを勧めた。10月の沖縄の産業まつり内のありんくりん市への出店や、特産品コンテストへの応募が可能になること、そして会員となれば販路開拓等につながる情報が入手できることが理由だ。

　木谷社長は相談後、即座に商工会に入会。ありんくりん市の出店が決まり、「沖縄フロマージュ」を消費者にお披露目する場を獲得した。その後、全国商工会連合会主催の「むらおこし特産品コンテスト」へ応募。全国79品の中から審査員特別賞を受賞するなど実績をつくった。

　また、中小機構沖縄主催で県外流通バイヤー10人を招聘する守礼門商談会へのエントリーを促した。そこで商談したカタログハウスと縁ができ、雑誌「通販生活」春号に掲載。全国120万人の読者の目に触れ500セットの注文が入った。木谷社長の前向きな姿勢もあり着実に知名度が上がった。
　今年はコロナ禍で苦戦が続くが、よろず支援拠点の多様な専門家の知見や、連携する支援機関の力も活用しながら今後も木谷社長をサポートしたい。

　問いあわせは、ポティロン株式会社、電話098-898-0500
ポティロンのサイト┃Facebook┃insta┃

（県よろず支援拠点コーディネーター・池村博隆）

　※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話０９８（８５１）８４６０のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。